9月14日 十字架称賛 (ヨハ3,13-17)

「そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。」ヨハ3,14-15

昔と同じように、現在においても、キリストの十字架は多くの人にとって愚かなもの、つまずかせるもの、自分の人生と何の関係もないと思われるものです。けれども、イエス・キリストを知った私たちにとって、その十字架は、神の愛のもっともすぐれた啓示、永遠の命の源、人間を神のもとに引き寄せる一番大きな力なのです。

十字架称賛を祝うことによって、残酷で不正な死刑であった十字架を、それだけ大きな恵みに変えてくださったイエス・キリストに感謝しながら、私たちもキリストの十字架において、神の無条件の愛を見出して、力付けられ、自分自身の十字架を、神の愛と神の命を多くの人々に伝えるものに変えることができますように祈りましょう。

聖なる父よ、
あなたは人類の救いのために、
御ひとり子が十字架をになうようにお定めになりました。
十字架の神秘を信じるわたしたちが、
永遠にその勝利にあずかることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

9月8日 聖マリアの誕生 (マタ1,18-23)

「このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。『見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。』この名は、『神は我々と共におられる』という意味である。」マタ1,22-23

父である神は、マリアが生まれる前にマリアのために素晴らしい計画を整えてくださったように、私たち一人ひとりのためにも、素晴らしい計画を準備してくださいました。それゆえ、マリアの誕生は必然で、その生涯は有意義なものであったように、私たちの誕生も偶然ではなく、必然のもので、私たちの人生にも意義があるのです。

私たちは、マリアと同じように、神の望みを受け入れ、それに従って生きることができますように。そして、神が準備してくださった計画が実現され、私たちの人生が豊かな実を結び、多くの人がそれによって生かされるように祈りましょう。

いつくしみ深い神よ、
あなたはおとめマリアの誕生を祝福し、
救いの芽生えとしてくださいました。
信じる者に恵みを注ぎ、
きょう、聖マリアの誕生を祝うわたしたちに平和をお与えください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

8月29日 洗礼者聖ヨハネの殉教 (マコ6,17-29)

「客の手前、少女の願いを退けたくなかった。そこで、王は衛兵を遣わし、ヨハネの首を持って来るようにと命じた。」マコ6,26-27

有力者であったヘロデ王は、神の呼びかけを無視して、段々と大きな罪を犯し、この罪の虜になったがゆえに、自由を失い、心を痛めながらも、自分の意志に逆らって、無実な人の命を奪うようになってしまったのです。

洗礼者ヨハネは、逆に、神の言葉に従うことによって、批判や監禁されても、また、死を前にしても、与えられた使命を果たすことができるほど心が強くなり、自由になって、救い主の有力な協力者になったのです。

洗礼者ヨハネと同じように私たちも、神の言葉に忠実に従うことができますように。そして、世の救い主イエス・キリストのために、多くの人の心がキリストへと向かうための道を、整えることができますように祈りましょう。

すべてを導かれる神よ、
洗礼者聖ヨハネは、その誕生においても死においても、
御子キリストの先がけとなって主の道を備えました。
真理と正義のためにいのちをささげた聖人にならい、
わたしたちも、
力を尽くして福音のあかしとなることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

8月24日 聖バルトロマイ使徒 (ヨハ1,45-51)

「ナタナエルが、『どうしてわたしを知っておられるのですか』と言うと、イエスは答えて、『わたしは、あなたがフィリポから話しかけられる前に、いちじくの木の下にいるのを見た』と言われた。ナタナエルは答えた。『ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。』」ヨハ1,48-49

神の言葉は、受肉なさる前にイスラエルの歴史の中に既に存在し、働いておられたように、誰かがキリストと意識的に出会う前に、言ってみれば、キリストがこの人の人生において受肉なさる前に、この人が生き始めた瞬間からキリストは共にいてくださり、その人生の中で働いておられるのです。

ナタナエルが、神の言葉に耳を傾けることによってメシアを迎える準備をし、イエスと出会ったときに、イエスをメシアとして認め、イエスに従ったように、すべての人々は、正しいこと、善、真理、愛を探し求めることによって、イエス・キリストとの出会いのために準備し、イエス・キリストを神の子として、また救い主として認め、受け入れることができますように祈りましょう。

救いの源である神よ、
使徒バルトロマイの殉教を記念するわたしたちに、
まことを尽くして御子キリストに従う信仰をお与えください。
使徒の祈りと模範に励まされて、教会が、
すべての人の救いの秘跡となることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

8月15日 聖母の被昇天 (ルカ1,39-56)

「エリサベトは聖霊に満たされて、声高らかに言った。『あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。』」ルカ1,41-45

キリスト者として生きるとは、死によって破壊された私たちの体が復活し、私たちの不滅の霊魂と再び結合することによって、私たちは、自分自身の自己同一性を保ちながら、神との完全な愛の交わりの内に、イエス・キリストと救われたすべての人々と共に、永遠に生きるという希望を以て生きるということです。マリアが霊魂も肉体もともに天に上げられたことの記念である「聖母の被昇天」の祭日は、私たちにこの希望を思い起こさせ、強めます。

マリアは、ガリラヤのカナで、召し使いたちに、「この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください」(ヨハ 2,5)と言われただけではなく、自らもこのように生きていて、イエスの母親のみならず、イエスに最も忠実に従う、イエスの弟子でもありました。こうして、マリアは、復活と永遠の命についての私たちの希望を思い起こさせてくださるだけではなく、ご自分の生き方を以てこの目的への道をも示してくださるのです。

マリアは、神が誠実な方であると同時に、いつくしみ深い方でもあると信じたからこそ、大きな希望と愛に満たされて、イエスに忠実に従うことができたわけですから、私たちも、誠実で、いつくしみ深い父である神に信頼して、イエス・キリストに忠実に従うことによって、できるだけ多くの人々に神の愛を示し、復活と永遠の命への希望を分かち合いながら、神との完全な愛の交わりに向かって歩むことができますように祈りましょう。

全能永遠の神よ、
あなたは、御ひとり子の母、
汚れのないおとめマリアを、
からだも魂も、ともに
天の栄光に上げられました。
信じる民がいつも天の国を求め、
聖母とともに
永遠の喜びに入ることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

8月10日 聖ラウレンチオ助祭殉教者 (ヨハ12,24-26)

「はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る。」ヨハ12,24-25

イエス・キリストは、父である神が私たちの苦しみや悲しみや死を望んでおられない方であるということを教え、さらに、ご自分の復活によって、父である神が、苦しみや悲しみをとおして喜びを、死をとおして命を与えることができる方であるということを、現してくださったのです。

私たちは、聖ラウレンチオのように、父である神に信頼しながら、どんな状況においても全力を尽くして、復活したキリストを証しすることによって、ますます多くの人々を父のもとに導くことができますように祈りましょう。

信じる者の力である神よ、
聖ラウレンチオはあなたの愛に燃えて忠実に使命を果たし、
殉教の栄光を受けました。
聖人の記念を行うわたしたちも、
その信仰と愛の模範にならうことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

7月29日 聖マルタ (ルカ10,38-42)

「主はお答えになった。『マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。』」ルカ10,41

主イエスのためにする働きは、主の望みにかなうときだけ、本当に価値のあるものなのです。なぜなら、このような働きだけが、この人を主イエスと結び付ける絆を強め、主との一致に導くものであるからです。

私たちの働きが、いつも祈りの結果、主の言葉を受け入れる結果でありますように、聖マルタの取り次ぎによって祈りましょう。

全能永遠の神よ、
あなたのひとり子は聖マルタの家を訪れ、
もてなしをお受けになりました。
聖女の取り次ぎを願うわたしたちも、
人々の中におられるキリストに仕え、
永遠の国に入ることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

7月25日 聖ヤコブ使徒 (マタ20,20-28)

「いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。」マタ 20,27-28

今日、私たちが祝う聖ヤコブは、主イエスに倣って命をささげることによって、復活したイエスを証しし、自分の使命を全うすることができたように、私たちも与えられた使命を果たすことによって、自分自身を父である神にささげることができますように、聖ヤコブの取り次ぎによって祈りましょう。

全能永遠の神よ、
あなたは聖ヤコブの殉教を使徒の初穂として
受け入れてくださいました。
聖人の信仰に力づけられ、
その取り次ぎを願う教会が
まことのあかしを立てることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

7月22日 聖マリア(マグダラ) (ヨハ20,1-2,11-18)

「マグダラのマリアは弟子たちのところへ行って、『わたしは主を見ました』と告げ、また、主から言われたことを伝えた。」ヨハ20,18

今日記念するマグダラの聖マリアは、イエスと出会い、イエスを愛するようになったことによって、罪から解放され、復活なさった主の最初の証人になる恵みを受けたのです。

マグダラの聖マリアの模範と取り次ぎの祈りによって支えられて、私たちもますます深くイエスを愛することによって、ますます自由になって、生きておられる主イエスをますます力強く証しすることができますように祈りましょう。

わたしたちの父である神よ、
マグダラの聖マリアは、
復活の喜びを伝える最初の人となる恵みを受けました。
聖女の祈りと模範に支えられて、
わたしたちも復活されたキリストを宣べ伝え、
その栄光を仰ぎ見ることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

7月3日 聖トマ使徒 (ヨハ20,24-29)

「イエスはトマスに言われた。『わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。』」ヨハ20,29

イエスに道を教えていただくように願った(ヨハ14,5)トマス、命をかけて(ヨハ11,16)イエスに従おうとしたトマスにとって、イエスの復活は何よりも望ましいことですので、イエスが復活したという知らせは何よりも喜ばしいことであったはずです。恐らく、トマスが他の弟子たちの証しを受け入れなかったのは、復活の可能性を疑っていたからではなく、自分自身をごまかさないように、イエスの復活が確実なことであることを確かめたかったからではないかと思います。そして、イエスが本当に生きておられることを体験したトマスは、もう何の疑問もなしに、自分の命をイエスにささげたのです。

主イエスが復活したことを信じた私たちは、信仰の恵みを感謝しながら、生きておられるイエスと共に生き、イエスの働きを体験することによって、この信仰とイエスに対する私たちの愛が、一層深まりますように祈りましょう。

いつくしみ深い父よ、
復活したイエスを見て
信じた使徒聖トマを記念して祈ります。
聖人の取り次ぎに支えられて、
わたしたちも神の子イエス・キリストを信じ、
その名によって、
永遠のいのちを受けることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。