年間第9木曜日 (マコ12,28b-34)

「『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、また隣人を自分のように愛する』ということは、どんな焼き尽くす献げ物やいけにえよりも優れています。」マコ12,33

   私たちは正しく生きているかどうか、つまり、人生の目的に近づいているかどうかということを見分けるために、自分が愛において成長しているかどうか、つまり段々と利己心から自由になっていって、自分のためによりも他の人の真の善のために、ますます力を尽くしているかどうかを見る必要があります。

愛に満ちた完全な人生を生きたイエス・キリストと接することによって、私たちは、愛とはどんなものであるかを学び、愛に根ざす生き方を身に付けることができますように祈りましょう。

すべてを治められる神よ、
あなたは先にわたしたちを愛してくださいました。
この愛に支えられるわたしたちが、
いつも心から兄弟に仕えることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

年間第31木曜日 (ルカ15,1-10)

「言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人については、悔い改める必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある。」ルカ15,7

ファリサイ派の人々のように、罪を犯した人は罰するべきであるとか、避けるべき者であると思う人々が大勢いるようですが、イエス・キリストが教えてくださった通り、父である神にとって、罪を犯す人こそは、助けと癒していただくことを必要としている人なのです。

私たちが罪を犯すときに、私たちを諦めることなく、助けるために絶えず働いておられる神に感謝しながら、神の助けを受けて、父である神の喜びとなることができますように祈りましょう。

聖なる父よ、
あなたはキリストによってわたしたちをあがない、
神の子どもとしてくださいます。
あなたの愛を受けた民を顧み、御子を信じる人々に、
まことの自由と永遠の喜びをお与えください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

年間第9水曜日 (マコ12,18-27)

「イエスは言われた。『あなたたちは聖書も神の力も知らないから、そんな思い違いをしているのではないか。』」マコ12,24

ご自分との愛の交わりの中で生きるために人間を創造してくださった神は、いつも私たちと共にいてくださり、ご自分がお定めになった人間の存在の目的を達成するために働いてくださり、私たちを導いてくださっているのです。

私たちは心を開いて、日常生活において神の力強い働きを見出し、神の言葉である聖書を読み、神と対話することによって、神ご自身のことや人生の意義を正しく理解して、神の力に支えられながらその導きに従い、神との交わりという、人生の目的地に達することができますように祈りましょう。

 全能の神よ、
あなたは殉教者ユスチノに、
十字架の愚かさを通して
イエス・キリストを知ることのすばらしさを教えられました。
聖人の取り次ぎに支えられて、わたしたちが誤謬を退け、
不動の信仰に生きる者となりますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

年間第9火曜日 (マコ12,13-17)

­「彼らは来て、イエスに言った。『先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、だれをもはばからない方であることを知っています。人々を分け隔てせず、真理に基づいて神の道を教えておられるからです。』」マコ12,14

   自分の利益のために人々を騙し、利用しようとしているこの世の権力者と違って、全能の神は私たちを愛し、私たちのために幸福を求めておられるがゆえに、私たちに真に正しい道、つまり永遠の幸福に導く生き方を教えてくださっています。また、この世の多くの権力者と違って、神は私たちの自由意志を尊重しておられるがゆえに、誰にもそのような生き方を強制的に押し付けることなく、一人ひとりをこの生き方に招いてくださるのです。

ますます多くの人々が、イエス・キリストを知ることによって、神が示してくださる生き方の素晴らしさを知ることができますように。そして、間違っている道から離れて、永遠の命と最高の幸福の源である神のもとに導く道を、歩むことができますように祈りましょう。

すべての人の救いを望まれる神よ、
司教聖ボニファチオは福音を宣べ伝え、
キリストのためにいのちをささげて
信仰のあかしとなりました。
わたしたちが、
聖人の祈りに支えられて信仰を固く保ち、
行いにあらわすことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

年間第9月曜日 (マコ12,1-12)

「農夫たちは話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺してしまおう。そうすれば、相続財産は我々のものになる。』」マコ12,7

ぶどう園の主人が愛していた息子を殺せば、ぶどう園が自分たちのものになると思った農夫たちにとって、息子の殺害は期待したような利益ではなく、かえって自分たちに滅びをもたらすものになったのです。

私たちが、いろいろな誘惑や自分たちの欲望に騙されて過ちや罪を犯してしまったならば、あらゆる善の源であり、この過ちや罪からも善を引き出す力のある神に向かって心を開き、ゆるしと癒しを願うことができますように祈りましょう。

いつくしみ深い父よ、
あなたはわたしたちを選び、光の子としてくださいました。
わたしたちが罪のやみに迷うことなく、
いつも真理の光のうちに歩むことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

復活節第7土曜日 (ヨハ21,20-25)

「イエスのなさったことは、このほかにも、まだたくさんある。わたしは思う。その一つ一つを書くならば、世界もその書かれた書物を収めきれないであろう。」ヨハ21,25

   イエス・キリストが洗礼を受けられてから、十字架上で亡くなられた時まで、わずか3年と数ヶ月の間に活動をされただけなのですから、福音記者聖ヨハネは、その時のイエスがなさったことをすべて記録しようと思ったならば、十分にできたはずです。けれどもヨハネは、実際にそれだけではなく、復活された後にも働き続けておられるイエスがなさることと、その意義も伝えようとしたので、確かにそれらすべてを書きとめることは不可能だということになるわけです。

私たちは心を開いて、生きておられるイエスに従い、ペトロとヨハネのように、与えられた使命を果たすことによって、イエスの働きの素晴らしさと偉大さを他の人々に現すことができますように祈りましょう。

全能の父よ。
復活節を通して、
御子イエスの受難と栄光の神秘を祝ったわたしたちが、
日々の生活の中で、
その喜びに生きることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

6月4日 聖霊降臨の主日A年 (ヨハ20,19-23)

「人々は驚き怪しんで言った。『話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。どうして私たちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。』」使2,7-8

バベルの塔の物語(創11,1-9)が教えている通り、人類が神を無視して、自分の力にだけ頼って幸せになろうとしている時、段々と分裂して、互いに誤解したり争ったりして、結果的に皆が不幸になるのです。

聖霊降臨は、バベルの塔の物語が描いている人間の働きと正反対の結果をもたらす出来事です。元々互いに理解していなかった人たちは、聖霊の働きによって、互いに理解するようになり、キリストを中心とする共同体を作り、一緒に力を合わせて神のわざに協力することによって、創造主である神が求めている一致に向かって歩むようになりました。神における人類の一致こそ、神が最初から求めていることであり、すべての人にとって最高の幸福の状態なのです。聖霊降臨の日に生まれた教会は、全人類をこの目的に導く使命を与えられています。

洗礼の時に聖霊を与えられた私たち一人ひとりが、聖霊の導きに忠実に従い、イエス・キリストと同じように神の愛を示すことによって、多くの人々を神のもとに引き寄せることができますように祈りましょう。

すべての人の父である神よ、
きょう祝う聖霊降臨の神秘によって、
あなたは諸国の民を一つの聖なる教会に集めてくださいます。
聖霊を世界にあまねく注いでください。
教会の誕生に当たって行われた宣教の働きが、
今も信じる民を通して続けられ、
豊かな実りをもたらしますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

復活節第7金曜日 (ヨハ21,15-19)

「イエスは言われた。『わたしの羊を飼いなさい。はっきり言っておく。あなたは、若いときは、自分で帯を締めて、行きたいところへ行っていた。しかし、年をとると、両手を伸ばして、他の人に帯を締められ、行きたくないところへ連れて行かれる。』」ヨハ21,17-18

イエスに対するペトロの愛がまだ未成熟であったときに、ペトロは自分の欲望や恐れなどのような感情に左右されていて、イエスに忠実に従いたいと望んでも、従うことができませんでした。ペトロの愛が成熟したとき、ペトロは自由になって、やっと自分の心の望み通りに、イエスに最後まで忠実に従うことができるようになったのです。

私たちはペトロに倣って、失敗しながらもイエスから与えられた使命を力の許す限り果たすことによって、愛において成長し、一層忠実にイエスに従うことができますように祈りましょう。

永遠の父よ、
あなたは、御子キリストの昇天の後、
約束された聖霊を送って、
永遠のいのちの門を開いてくださいました。
この偉大な神秘にあずかるわたしたちが、
信仰を深め、
心をこめてあなたに仕えることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

復活節第7木曜日 (ヨハ17,20-26)

「わたしは御名を彼らに知らせました。また、これからも知らせます。わたしに対するあなたの愛が彼らの内にあり、わたしも彼らの内にいるようになるためです。」ヨハ 17,26

  父である神と等しい方である神の御ひとり子は、ご自分が父である神によって愛されているように、無に等しい存在である私たちも、同じように父である神によって愛されていることを、ご自分の命、しかも神の御ひとり子であるご自分の命をかけてくださるほど、知ってほしいと望んでおられるのです。

イエス・キリストの犠牲が無駄にならないように、そして、御ひとり子を私たちに与えてくださった神ご自身の愛が無駄にならないように、私たちはできる限り心を開いて神の愛を受け、この愛に生きることによって、ますます多くの人々にこの愛を知らせ、伝えることができますように祈りましょう。

万物の造り主である神よ、
わたしたちを聖霊のたまもので満たし、
力づけてください。
いつもみこころにかなうことを求め、
み旨を行う者となることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

復活節第7水曜日 (ヨハ17,11b-19)

「わたしを世にお遣わしになったように、わたしも彼らを世に遣わしました。彼らのために、わたしは自分自身をささげます。彼らも、真理によってささげられた者となるためです。」ヨハ17,18-19

イエス・キリストは、私たちに真理を教えてくださいました。それは、父である神についての真理であり、人間についての真理でもあります。

私たちは、この真理を受け入れ、それを自分の考え方や生き方に合わせるのではなく、自分の考え方や生き方をこの真理に合わせることによって、自分自身を父である神にささげながら、神との完全な一致に向かって生きることができますように祈りましょう。

いつくしみ深い父よ、
あなたの教会を顧みてください。
聖霊によって集められたわたしたちが、
心と思いを一つにして
あたなたに仕えることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。