12月6日 待降節第1水曜日 (マタ15、29-37)

「人々は皆、食べて満腹した。残ったパンの屑を集めると、七つの籠いっぱいになった。」マタ15,37

人間には、いろいろな優れた能力が沢山ありますが、その能力で自分自身のすべての必要性を満たすことはできないし、この地上にもそのような可能性はありません。神に象って、神の似姿として創造された人間のすべての必要性を満たすこと、しかもイエスが示してくださった通りに溢れるほど満たすことができるのは、創造主であり無限の方である神だけなのです。

私たちは、父である神が遣わしてくださったイエス・キリストにすべてを委ねて、イエスに従うことによって神の国に入り、神の愛と神の命に満たされますように祈りましょう。

聖なる父よ、
わたしたちの心を恵みで満たしてください。
御子キリストが来られる時、
永遠のうたげにともにあずかり、
主のみ手からいのちの糧を受けることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月5日 待降節第1火曜日 (ルカ10,21-24)

「そのとき、イエスは聖霊によって喜びにあふれて言われた。『天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした。』」ルカ10,21

神についての知識を得るためには、聖書や他の本を読んだり、神学を勉強したりすることで十分でしょうが、神を知るために、つまり神の愛と命にあずかるためには、人間になった神の子、しかも十字架に付けられて殺された神の子を信じ、神の子を自分の人生に受け入れなければならないのです。

私たちは、使徒たちと同じように、イエス・キリストを信頼して、イエスの呼びかけに応えて、イエスに従い、与えられた使命を果たすことによって、神と人間との間の唯一の仲介者であるイエス・キリストと、一層深く結ばれますように祈りましょう。

いつくしみ深い神よ、
苦しみにある人々を力づけてください。
やがて来られる救い主への希望に支えられて、
罪のいざないに打ち勝つことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月4日 待降節第1月曜日 (マタ8,5-11)

「すると、百人隊長は答えた。『主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます。』」マタ8,8

待降節の始まりに信仰の模範として与えられている百人隊長は、恐らく父である神のことを信じませんでしたし、イエスが神の子であり、世界の救い主であるということも信じなかったでしょう。けれども、彼はイエスの働きを見て、イエスに人を癒す力があるという事実を認め、この力を頼りにしたのです。

私たちも、百人隊長のように、自分の生活においてイエス・キリストの働きを見いだすことができますように。そしてイエスを頼りにすることによって、イエスのことをますます深く知り、愛するようになって、イエスと愛の絆で結ばれますように祈りましょう。

永遠の父よ、
御子キリストを待ち望む心をお与えください。
いつも目ざめて祈り、主が来られる時、
喜び迎えることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月3日 待降節第1主日B年 (マコ13,33-37)

「神は真実な方です。この神によって、あなたがたは神の子、私たちの主イエス・キリストとの交わりに招き入れられたのです。」1コリ1,9

待降節を迎える私たちは、待降節第1主日に読まれる御言葉によって、キリスト者としての生き方の基本を思い起こします。キリスト者の生活は、旅に出かけている主人から仕事を与えられた僕たちや、目を覚ましているように命じられた門番の生活に似ています。

私たちが与えられた仕事というのは、自分の生活によって神の愛を現し、神の国の証しをすることなのです。また、門番のように目を覚ましている目的は、いつでもキリストご自身を受け入れることなのです。キリストが約束してくださったように、キリストが世の終わりには、誰でもはっきりと分かるような形で来られますが、その前に目を覚ましている人たちだけが分かるような方法で、私たちのところに来てくださいます。もし、私たちがキリストのことを忘れて、他のことに夢中になっていて、キリストが私たちのところにいらっしゃっているのに気が付かずに、キリストを受け入れないならば、与えられた仕事を果たすことはできません。なぜなら、私たちはキリストと結ばれてキリストと共に生きているときだけ、神の愛に生きることができますし、神の国を証しすることができるからです。

私たちは、いつもキリストを自分の人生に受け入れ、いつもキリストと共に生きることによって、与えられた使命を果たすことができるだけではなく、最高の賜物を受け入れるための準備をすることができます。この最高の賜物というのは、キリストとの完全な愛の交わりであります。同時にそれは、永遠に続く三位一体の神との愛の交わり、また、救われたすべての人々との愛の交わりでもあります。言い換えれば、この最高の賜物というのは、完成された神の国に受け入れられることなのです。

全能の、神である父よ、
救い主を待ち望む心を呼びさましてください。
わたしたちがキリストを日々の生活のうちに迎え、
キリストと結ばれて、永遠の国を受け継ぐことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月2日 年間第34土曜日 (ルカ21,34-36)

「その日は、地の表のあらゆる所に住む人々すべてに襲いかかるからである。しかし、あなたがたは、起ころうとしているこれらすべてのことから逃れて、人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈りなさい。」ルカ21,35-36

誰かを愛するとは、その人を高めるように善を行うことですが、この人のために希望を持つということでもあります。ですから、何の希望も持たずに、絶望して生きている人は、誰も愛していない、また、希望を見出さないかぎり、誰も愛することが出来ないと言えると思います。

イエス・キリストが再臨されたら、神の国と同時に私たち一人ひとりを完成してくださり、私たちが永遠に父である神の愛に生きるようになるという希望を新たにして、私たちは私たちの愛、神に対する愛、また、隣人と自分自身に対する愛が、強められますように祈りましょう。

すべてを治められる父よ、
み旨にしたがって生きる人に、
あなたは神の国の喜びを備えてくださいます。
あなたからいただくすべてのものが、
救いのみわざの完成に役立つものとなりますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

11月30日 聖アンデレ使徒 (マタ4,18-22)

「イエスは、『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう』と言われた。二人はすぐに網を捨てて従った。」マタ4,19-20

父である神は、すべての人々を愛の絆で結び、一つに集めたいと求めておられ、そのために常にご自分で働き、また人々の協力をも求めておられるのです。

ますます多くの人々が、今日記念する聖アンデレのようには、すべてを捨てて、福音宣教のために全生涯をささげるように招かれていなくても、それぞれの生きている場で、いつもイエスの教えを守り、聖霊の導きに従って、神の愛を証しすることによって、イエスと共に神の望みに応えて人々を集めることができますように祈りましょう。

すべてを治められる神よ、
みことばを宣教し、教会を導くために、
あなたは聖アンデレを選び、使徒とされました。
聖人の殉教を記念して祈るわたしたちに、
あなたの国のあかしとなる恵みをお与えください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

 

11月29日 年間第34水曜日 (ルカ21,12-19)

「しかし、これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに手を下して迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張って行く。それはあなたがたにとって証しをする機会となる。」ルカ21,12-13

迫害や他の不正、裏切られることや憎まれることは、決して望ましいことではありませんが、イエス・キリストが教えてくださる通り、それらの悪は、私たちに絶対的な害を与えること、つまり私たちをキリストから引き離して、私たちから永遠の命を奪い取ることはできません。それだけではなく、私たちがそれをキリストを証しする機会として、つまりイエスから与えられた使命を果たす機会として用いることによって、イエスとの愛の絆を強めることができるのです。

私たちはイエス・キリストと同じように、苦しみや死に対して恐れを感じても、それに左右されることなく、望ましくない苦しみの中にあっても、聖霊の導きを見出し、それに従うことができますように祈りましょう。

恵み豊かな神よ、
あなたを仰ぎ見る民の、心からの願いを顧みてください。
わたしたちが何をなすべきかを知り、
果たすべき使命を全うすることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

11月28日 年間第34火曜日 (ルカ21,5-11)

「ある人たちが、神殿が見事な石と奉納物で飾られていることを話していると、イエスは言われた。『あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。』」ルカ21,5

私たちが見ることのできる世界と、その中のすべての物質的なものは有限なもので、必ず過ぎ去ります。もしかして、そのようなものしか存在していないと思う人、つまりそれがすべてであると思う人は、世の終わりまで、それを自分のものにするために争い続けるのかもしれません。

この世の暗闇の中に生きていても、ますます多くの人が神の言葉に照らされて、キリストの愛という無限の価値のある宝を発見して、この宝に忠実に生き、それを他の人と分かち合うことによって、共に力を合わせて永遠の命に向かって歩むことができますように祈りましょう。

 

 

11月27日 年間第34月曜日 (ルカ21,1-4)

「(イエスは) 言われた。『確かに言っておくが、この貧しいやもめは、だれよりもたくさん入れた。あの金持ちたちは皆、有り余る中から献金したが、この人は、乏しい中から持っている生活費を全部入れたからである。』」ルカ21,3-4

貧しいやもめは、生活費すべてを献金したことによって、自分の人生を神にゆだね、神に対する大きな信頼を表したので、イエスに高く評価されたのです。

私たちも神を信頼して、自分の人生を神にゆだねることができますように。そして、聖母マリアのようにいつも聖霊の導きに従い、父である神のみ旨を行うことによって、自分自身を奉献し、三位一体の神と一つになることができますように祈りましょう。

11月25日 年間第33土曜日 (ルカ20,27-40)

「イエスは言われた。『この世の子らはめとったり嫁いだりするが、次の世に入って死者の中から復活するのにふさわしいとされた人々は、めとることも嫁ぐこともない。この人たちは、もはや死ぬことがない。天使に等しい者であり、復活にあずかる者として、神の子だからである。』」ルカ20,34-36

結婚誓約によって結ばれた男女は、相互の愛に生き、愛を育てることと、命を伝えること、さらにこの命を支えることによって、創造のわざに協力する使命を創造主である神から与えられました。創造が完成されて、神の国に受け入れられた人たちは、神ご自身の愛と命にあずかり、皆が一つとなるほど完全な愛に結ばれますので、この世においてどうしても必要な結婚制度は、神の国ではもはや必要がなくなるわけです。

結婚生活をしている人々は、神の賜物である愛と命にいつも開かれた態度を保って、この賜物に忠実に生きることによって、与えられた使命を果たし、神の国に入ることができますように祈りましょう。

全能永遠の神よ、
あなたを愛する心をお与えください。
復活の信仰に生きるわたしたちが、人々の中で、
絶えずそのあかしを立てることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。