年間第13主日B年 (マコ5,21-43)

「神が死を造られたわけではなく、命あるものの滅びを喜ばれるわけでもない。生かすためにこそ神は万物をお造りになった。世にある造られた物は価値がある。」知1,13-14

神が人間を創造されたのは、人間とご自分の命を分かち合うためなのです。言い換えれば、神の命にあずかることが人生の目的であって、人間にとって最高の幸福の状態なのです。

残念ながら、昔も今も多くの人は神のことを、自分と何の関係もない存在や、自分の幸福を妨げるもの、また、自分の不幸の原因として考えて、神を全く無視するか、神を恐れたり憎んだりして、なるべく神と関わらないようにしています。

多くの人が神について以上のように考えても、また、神に対してそのような態度をとっても、幸いにも、神はご自分の最初の望み、人間の創造の理由であったこの望みを捨てることなく、一人ひとりをご自分のもとに導くように、そしてご自分の命にあずからせるように絶えず働いておられます。神の子であるイエス・キリストの言葉と行いが、このような神の働きの最も重要で、決定的な部分なのです。

人間になった神の子は、人間に分かりやすい方法で、神が人間の一番力強い味方であるということと、神こそが、人間のために豊かで、充実した生活を求める方であるということを示し、神だけが人間をありとあらゆる苦しみや危険から救い、永遠に続く幸福を与えることのできる方であるということを、示してくださったのです。

イエスの証しを信じて、神のもとに集まって、神の命にあずかるようになった私たちは、イエスの働きを続ける使命を与えられています。私たちは、命の源である神の愛を感謝しながら、この愛に忠実に生き、死ではなく命をもたらすことによって、与えられた使命を果たすことができますように祈りましょう。

いつくしみ深い父よ、
あなたはわたしたちを選び、光の子としてくださいました。
わたしたちが罪のやみに迷うことなく、
いつも真理の光のうちに歩むことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。