1月1日 神の母聖マリア (ルカ2,16-21)

「天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、『さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか』と話し合った。そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。」ルカ2,15-16

お正月を迎えて、これから始まろうとしている新しい年は、過ぎ去った年よりも、良い年になるはずだという希望を抱いている人が大勢いるようです。この希望が新年を迎える挨拶の中でよく表されています。けれども、今までの体験からよく分かるはずのことですが、何か良いものを手に入れるために、また、他の人に善を与えるために、それを願望するだけでは十分ではないのです。

マリアは完全に神を信頼していて、神に自分自身をゆだねました。神に忠実で、従順であったがゆえに全世界の救い主の母、神の子の母となりました。それによってマリアは、自分の最も深い望みを実現したとともに、すべての人々に神の子イエスという最善の贈り物を与えることができたのです。

私たちが神の愛を知るようになって、マリアのようにこの愛に愛を以て応えるならば、最高の善である神の愛にあずかるようになります。同時に、私たち自身が、他の人のために神の命の泉になります。それによって、私たちが新年を迎える挨拶の中で表している希望や願望が、本当に実現されるのです。良い一年となりますようにお祈りいたします。

いのちの源である神よ、
あなたはおとめマリアを御子の母として選び、
救い主を人類に与えてくださいました。
聖母を通して御子キリストを迎えるわたしたちに、
救いの喜びを味わわせてください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

12月30日 主の降誕第6日 (ルカ2,36-40)

 「そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。」ルカ2,38

愛に生きるためには、例外なくすべての人々が、彼らを罪と他の束縛から解放してくださる救い主を必要としていますが、救い主がすでに来てくださっても、それを知らないがゆえに、救い主を受け入れない人々がまだまだ非常に大勢いるようです。

イエス・キリストこそが、約束された救い主であることを信じた私たちは、イエス・キリストが成し遂げてくださった救いにあずかることによって、愛に生きることができますように。そして、救いの恵みの素晴らしさを証しすることによって、多くの人々をイエス・キリストのもとに導くことができますように祈りましょう。

全能の神よ、
罪に縛られ、その重荷を担うわたしたちを顧み、
人となられた御ひとり子によって解放してください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月31日 聖家族B年 (ルカ2,22-40)

「幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。」 ルカ2,40

神が一緒にいてくだされば、それとも神が祝福してくだされば、いろいろな問題や困難を避けることができると思う人が大勢いるようです。それが事実でしたら、どうしてマリア、ヨセフとイエス、つまり聖家族には、イエスが生まれる前にも生まれた後にも、そんなに沢山の難しい問題や困難があったのでしょうか。神は彼らと共にいなかったのでしょうか。彼らを祝福していなかったのでしょうか。

聖家族が体験していた問題や困難は、確かに彼らの苦しみになっていましたが、この家族を壊すことはできなかったし、イエスの成長を妨げることもできませんでした。いろいろな困難に直面していた家族の中で育てられたイエスは、他の人、特に困っている人や苦しんでいる人に対して、思いやりのある心を持つ完全な人になることができたのです。

私たちと共にいてくださる神が私たちを祝福してくださるというのは、私たちが歩む道に現れるすべての障害物を片付けてくださるということではなく、それを乗り越えるために必要な力を与えてくださるということであり、また、出逢う悪からさえも善を引き出してくださるということなのです。もし、私たちが、聖家族のようにいつも神を信頼して、その導きに従うならば、どんな問題や困難に直面しても、それが私たちに害を与えないだけではなく、私たちの益になるよう働くという確信を持つことができますので、いかなる問題や困難も恐れる必要はないのです。

恵み豊かな父よ、あなたは、
聖家族を模範として与えてくださいました。
わたしたちが聖家族にならい、
愛のきずなに結ばれて、
あなたの家の永遠の喜びにあずかることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月29日 主の降誕第5日 (ルカ2,22-35)

「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり/この僕を安らかに去らせてくださいます。わたしはこの目であなたの救いを見たからです。これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、/あなたの民イスラエルの誉れです。」ルカ2,29-31

世の光としてこの世に生まれてきた神の子は、神に象って、神に似せて創造された人間の尊さを示してくださったと同時に、罪によって醜くなった人間の心をも照らしてくださっています。

たとえ自分の罪、自分の醜いところを知ることが苦しくても、イエスの光のもとに留まることができますように。そして、イエス・キリストによって、罪から解放されて、神の愛と命にあずかり、神の子どもとして生きることができますように祈りましょう。

万物の造り主である神よ、
あなたはキリストの光によって世のやみを退け、
いつくしみを注いでくださいます。
御子の誕生の神秘を、清い心で賛美することができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月28日 幼子殉教者 (マタ2,13-18)

「さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。」マタ2,16

自分の権力を守るために無力な幼子を殺すことは、人間の仕業と言うよりも、悪魔の仕業と言えるのではないかと思います。現在においても、ヘロデのような悪魔の使いたちは、自分の権力や富のためにいろいろな不正を行うことによって、無数の人たちを犠牲にしたり殺したりしていますので、このような悪が世界を支配しているように見えるかもしれません。けれども、自分の利益しか求めていない人々の被害者になったイエス・キリストが、ご自分の苦しみと死を愛のいけにえに変えたことによって、すべての人々を罪と悪の支配から解放してくださったのです。

イエス・キリストが成し遂げてくださった救いの恵みを感謝しながら、私たちも自分の利益のために他の人を利用したり、犠牲にしたりするのではなく、他の人の善のために力を尽くし、必要に応じて自分を犠牲にすることによって、悪に打ち勝ち、救いにあずかることができますように祈りましょう。

すべてを導かれる神よ、
きょう記念する幼子殉教者は、
死によって信仰の賛歌をささげました。
わたしたちもことばだけでなく、
日々の行いの中に信仰をあらわすことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月27日 聖ヨハネ使徒福音記者 (ヨハ20,2-8)

「続いて、シモン・ペトロも着いた。彼は墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。イエスの頭を包んでいた覆いは、亜麻布と同じ所には置いてなく、離れた所に丸めてあった。それから、先に墓に着いたもう一人の弟子も入って来て、見て、信じた。」ヨハ 20,6-8

福音書において「イエスが愛しておられた弟子」として自分を表す聖ヨハネは、恐らく、誰よりも強くイエスを愛するようになったがゆえに、御言葉の愛の神秘を誰よりも深く知るようになって、この神秘を、書き記した福音書を通して私たちに伝えたのです。

私たちは、福音書を読むことによって、生きておられる御言葉であるイエス・キリストと接し、ますます深く彼を知ることができますように。そして、聖ヨハネのように主イエスを愛するようになり、神の命にあふれるほど満たされ、この命を伝えることによって他の人を生かすことができますように祈りましょう。

聖なる父よ、
あなたは使徒ヨハネを通して、
わたしたちにみことばの神秘を現してくださいました。
この使徒が伝える教えを正しく理解する力をお与えください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月26日 聖ステファノ殉教者 (マタ10,17-22)

「わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。」マタ10,22

大きな喜びに満ちた降誕祭の次の日に、最初の殉教者である聖ステファノの殉教を記念します。この記念は、クリスマスの雰囲気を壊すと思う人がいるかもしれませんが、神の子はどのような現実の中で生まれてきたかということを表すことによって、私たちを救うためにご自分の命を失う覚悟さえ持っていたイエスの愛の深さ、そして、その愛の偉大さと力強さを表しているのです。

私たちは、聖ステファノの模範に倣って、イエスの愛を受け入れ、この愛によってあらゆる恐れから解放されて、愛に楽しみが伴うときだけではなく、苦しみが伴うときにも、この愛に忠実に生きることができますように祈りましょう。

永遠の愛である神よ、
迫害する者のために
ゆるしを求めた聖ステファノを記念して祈ります。
聖人の模範にならうわたしたちに、
敵をも愛する恵みをお与えください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月25日 主の降誕日中 (ヨハ1,1-18)

「言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。」ヨハ 1,12

イエス・キリストにおいて、宇宙万物を無から創造してくださった神が、被造物である人間になられたという神秘は、人間の理解力と想像を超えています。けれども、絶対者であり、無限の存在である神が、どのようにして有限の人間になられたかということが分からなくても、何のために、このようにされたかということは、分かります。それは、私たちが神の愛と神の命、また、神ご自身の神性にあずかることによって、神ご自身の子どもになるためなのです。

ますます多くの人々が、イエス・キリストを自分の人生に受け入れることによって、神の子どもになり、イエスに忠実に従うことによって、神の子どもとして成長し、イエスご自身と同じように神の心に適う神の子になり、永遠に神との愛の交わりのうちに生き、神の至福を共にすることができますように祈りましょう。

12月25日 主の降誕(早朝) (ルカ2,15-20)

「天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、『さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか』と話し合った。」ルカ 2:15

羊飼いたちは、降って涌いたような天使の出現を無視したのではなく、それに従ってベツレヘムへ行ったので、生まれたばかりのイエス・キリストと出会い、イエスを拝む人だけではなく、イエスを告げ知らせる人にもなったのです。

聖書の言葉をはじめ、いろいろな出会いや出来事を通して、私たちに語ってくださるイエス・キリストに信頼し、与えられた導きに従うことによって、イエスの愛と知恵を体験し、イエスとの交わりを深めることができますように。そして、イエスと出会った羊飼いたちと同じように、いただいた恵みを他の人と分かち合うことによって、多くの人々をキリストのもとに導くことができますように祈りましょう。

12月25日 主の降誕(夜半) (ルカ2,1-14)

「天使は言った。『恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。』」ルカ 2,10

神の子であるイエス・キリストは、すべての人々のための、父である神の贈り物、しかも、私たちの暗闇を照らすことも、心の飢え渇きを満たすこともできる最高の賜物なのです。

ますます多くの人々が、心を開いて、いろいろな人々や出来事を通して語ってくださる神の言葉を聞き取ることができますように。そして、クリスマス・イルミネーションが与えるような、表面的で一時的な喜びにとどまるのではなく、神の光であるイエス・キリストが示してくださる道を歩み、イエス・キリストを受け入れると共に、神ご自身の愛と命を受け入れて、永遠に続く喜びと平和を味わうことができますように祈りましょう。