11月1日 諸聖人 (マタ5,1-12a)

「そこで、イエスは口を開き、教えられた。『心の貧しい人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。』」マタ5,2-3

諸聖人の祭日に当たって、いろいろな聖人や聖女のことを思い起こすと、彼らは異なった性格を持っていて、異なった生き方をしていても、一つの共通点があることに気付くと思います。それは、貧しい心を持つこと、つまりイエス・キリストが現してくださった神の愛、神の国、神ご自身を何よりも大切な宝物にすることなのです。

私たちは、諸聖人の模範と取り次ぎの祈りに支えられて、イエスと共に、神の愛のうちに生きることによって、より多くの人に神の愛を伝えることができますように。そしていつかすべての聖人と共に、いつまでもこの愛にあずかって生きることができますように祈りましょう。

聖なる父よ、
あなたはきょう、すべての聖人のいさおしを
たたえる喜びを与えてくださいます。
聖人たちの取り次ぎを願うわたしたちが、
あがないの恵みを豊かに受けることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

10月31日 年間第30火曜日 (ルカ13,18-21)

「そこで、イエスは言われた。『神の国は何に似ているか。何にたとえようか。それは、からし種に似ている。人がこれを取って庭に蒔くと、成長して木になり、その枝には空の鳥が巣を作る。』」ルカ13,18-19

武力に基づくこの世の支配しか知らない人にとって、愛に基づく神の支配は、弱く、自分と何の関係もない、無視しやすいものに見えるのでしょうが、多くの場合、武力に基づく悲しみや死をもたらすこの世の支配は、必ず滅びます。しかし、すべての人を生かし、完全な愛と喜びで満たすことのできる神の支配は、永遠に続くのです。

ますます多くの人々が、イエス・キリストの教えと証しを信頼して、父である神の支配を受け入れることによって、神の愛と喜びにあずかって永遠に生きることができますように祈りましょう。

すべてを治められる父よ、
み旨にしたがって生きる人に、
あなたは神の国の喜びを備えてくださいます。
あなたからいただくすべてのものが、
救いのみわざの完成に役立つものとなりますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月1日 年間第34金曜日 (ルカ21,29-33)

「あなたがたは、これらのことが起こるのを見たら、神の国が近づいていると悟りなさい。はっきり言っておく。すべてのことが起こるまでは、この時代は決して滅びない。天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」ルカ21,31-33

イエス・キリストが約束してくださった神の国は、人類の歴史の自然な発展の結果ではなく、この世界の創造主であり、真の支配者である全能の神の働きの結果、つまり神のわざ、神の恵みなのです。

世界が神の国に近づくのではなく、神の国から離れているように見えても、私たちはキリストの言葉を信頼して、神の国の実現のために、父である神に協力し続けることができますように祈りましょう。

全能の神よ、
あなたの支配に逆らう悪の力を滅ぼしてください。
罪から解放されたわたしたちがあなたの国を待ち望み、
正義を行う者となることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

10月30日 年間第30月曜日 (ルカ13,10-17)

「この女はアブラハムの娘なのに、十八年もの間サタンに縛られていたのだ。安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったのか。」ルカ13,16

イエス・キリストは、安息日に病人を癒されたことによって、安息日の掟が、絶対的なものではないということと同時に、愛の掟はどの掟よりも大事で絶対的なものであるということを、教えてくださったのです。

私たちはこの教えに従って、いろいろな伝統や習慣、また、聖書に書き記されている言葉や掟を、愛の実践を怠る言い訳に用いることがないように祈りましょう。

聖なる父よ、
あなたはキリストによってわたしたちをあがない、
神の子どもとしてくださいます。
あなたの愛を受けた民を顧み、御子を信じる人々に、
まことの自由と永遠の喜びをお与えください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

10月28日 聖シモン 聖ユダ (ルカ6,12-19) 

「そのころ、イエスは祈るために山に行き、神に祈って夜を明かされた。朝になると弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで使徒と名付けられた。」ルカ6,12

イエス・キリストは、ご自分が成し遂げられた救いのわざの実りを、全世界のすべての時代の人々に伝えるために、新しい神の民である教会を呼び集め、教会にその礎としてまた牧者として、使徒たちを与えてくださったのです。

洗礼を受けたことによって、キリストの教会に受け入れられた私たちは、使徒たちの後継者である教皇と司教たちとの一致のうちにイエスに従い、いただいた救いの恵みを他の人と分かち合うことができますように祈りましょう。

すべてを治められる父よ、
わたしたちは、使徒のあかしを通してあなたへの信仰に導かれました。
使徒シモンとユダの祈りに支えられて、
神を信じる人が日ごとに増し、教会が絶えず成長しますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

10月29日 年間第30主日A年 (マタ22,34-40)

「イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』 これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」マタ22,37-40

数年前に、 「おそらく、神が存在していないので、人生を楽しんでください」という言葉が書かれた広告がロンドン市で現れたようです。この広告を出したのは、無神論者会です。この言葉を見る限り、彼らにとって神とは、人間が楽しく(幸せに?)生きるのを妨げる存在、または発想なのです。もしかしたら、彼らが考えているような神は、人間をいじめるために、楽しいことを禁じて、楽しくないことを命じる方なのです。そうだとすれば、実はそんな神は存在していないので、安心しましょう。

キリストが啓示してくださった神が人間から最終的に求めているのは、ただ一つ、それは愛することなのです。神は、私たちから愛することを要求しているだけではなく、キリストによって、愛することが不可能である状態から私たちを解放し、愛する可能性も与えてくださったのです。神が遣わしてくださったキリストの救いの業のおかげで、私たちは愛に根ざした、最も人間らしい、最も幸福な人生を送ることができるようになったわけです。本当に存在している神は、人間にとって最も幸せな生き方を妨げるのではなく、逆にそれを可能にしてくださる方なのです。ですから、神が存在していなければ、私たちには幸せに生きる可能性すらなく、いろいろな苦しみの中で、時に自分の欲望が満たされるというような希望しか持つことができなかったがゆえに、私たちは実際には、絶望的状態の内に生きたはずなのです。

しかし、神の望みに応えて愛に生きれば、人間は必ず永遠の命を受け継ぐということを、イエス・キリストが私たちに約束してくださいました。永遠の命とは、神の愛のうちに永遠に生きることなのです。要するに、人間が地上で、愛に生きることを学ぶならば、この愛が死を超えて、永遠に延ばされるということになるわけです。神のおかげで、私たちはこの地上だけではなく、永遠に愛することができますので、神が存在していないということではなく、キリストが啓示してくださった神が本当に存在しているということこそ良い知らせで、宣べ伝える価値のある事実なのです。

恵み豊かな神よ、
わたしたちの信仰、希望、愛を強めてください。
すべてに越えてあなたを愛し、
約束された永遠のいのちを受けることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

10月27日 年間第29金曜日 (ルカ12,54-59)

「イエスはまた群衆に言われた。…『偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、どうして今の時を見分けることを知らないのか。…あなたがたは、何が正しいかを、どうして自分で判断しないのか。』」ルカ12,54-57

人間には、自分の過ちとか失敗や罪から学び、自分の生き方を正す能力がありますが、殆どの人は、この能力を使わず、同じ過ち、同じ失敗や罪を繰り返し、同じような正しくない生き方を続けているようです。もしかしてそれは、自分の生き方が正しくないと分かっても、その生き方にあまりにも執着していて、それを変えるのは面倒であるとか、難しいとか、不可能であると思うため、または、それを変えるのに必要な動機や勇気がないからではないかと思います。

私たちは、イエス・キリストに対する愛によって力付けられて、様々な執着から解放されますように。そして、イエスを信頼して、イエスに忠実に従うことによって、人間として絶えず成長することができますように祈りましょう。

すべてを一つに集めてくださる父よ、
信じる人々が、
あなたにふさわしい礼拝をささげることができるのは
あなたの恵みによるものです。
今ここに集まっているわたしたちが、
約束された国に向かってともに歩むことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

10月26日 年間第29木曜日 (ルカ12,49-53)

「わたしが来たのは、地上に火を投ずるためである。その火が既に燃えていたらと、どんなに願っていることか。しかし、わたしには受けねばならない洗礼がある。それが終わるまで、わたしはどんなに苦しむことだろう。」ルカ12,49-50

相互の愛に基づいている平和だけが、永遠に続きますし、人間が豊かで、幸せな生活を送ることのできる状態なのです。この真の平和を実現するためにイエス・キリストは、ご自分の愛を注ぎながら、真の平和を妨げている人間の過ちとか、利己心や無関心や他の罪、またいろいろな執着や幻想などのようなものを示してくださるので、そのようなものに基づいている、偽りの平和や根拠のない安心感を壊すのです。

私たちは、キリストの愛と平和を受けて、イエスと同じようにどんな状況においても愛に生きることによって、真の平和の実現に協力することができますように祈りましょう。

聖なる父よ、
あなたをいつも敬い、愛する心をお与えください。
あなたを愛して生きる者は見捨てられることがないからです。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

10月25日 年間第29水曜日 (ルカ12,39-48)

「主は言われた。『主人が召し使いたちの上に立てて、時間どおりに食べ物を分配させることにした忠実で賢い管理人は、いったいだれであろうか。主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸いである。確かに言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。』」ルカ12,42-44

イエス・キリストから与えられた使命や責任を果たすことによって私たちは、周りの人々のために最善の事を行うと同時に、主イエスと共に生き、イエスとの絆を強め、救いの完成に向かって生きています。このような大きな意義のある生活、しかも、喜びと平安に満たされた生活そのものが、キリストに忠実に従う人に与えられる大きな恵みですが、これでも充分ではないと思う人は、まだまだキリストを愛していないということが言えます。この人は、自分の努力によって自分の欲求を満たそうとして、求めている報いを手に入れようとするようになっても当然かもしれません。

私たちは、イエス・キリストをますます強く愛することによって、与えられた使命をますます忠実に果たし、与えられた賜物を他の人々とますます気前よく分かち合い、救いの道を進むことができますように祈りましょう。

全能永遠の神よ、
わたしたちは、聖霊によってあなたの子どもとしていただきました。
あなたを父と呼ぶわたしたちを、約束された永遠のいのちに導いてください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

10月24日 年間第29火曜日 (ルカ12,35-38)

「主人が帰って来たとき、目を覚ましているのを見られる僕たちは幸いだ。はっきり言っておくが、主人は帯を締めて、この僕たちを食事の席に着かせ、そばに来て給仕してくれる。」ルカ12,37

この世の権力者と違って、全能の神は、人間から何も必要としていません。逆に、私たちを愛してくださるがゆえに、私たちが生きるために、しかも、最高に幸せに生きるために、必要なものすべてを与えてくださる方なのです。

イエス・キリストにおいてご自分自身を私たちに与えてくださった神に感謝しながら、イエス・キリストから与えられた使命を果たすことによって、自分自身を神にささげて、父である神との愛の交わりを深めることができますように祈りましょう。