2月2日 主の奉献 (ルカ2,22-40)

「シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。『主よ、今こそあなたは、お言葉どおり/この僕を安らかに去らせてくださいます。わたしはこの目であなたの救いを見たからです。これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、/あなたの民イスラエルの誉れです。』」ルカ2,28-32

生まれてから40日目に奉献されたイエスは、一生涯、聖霊の導きに従って、父である神の望みに適う人生を送ることによって、それを完全なささげものにし、人類の罪を贖い、神との和解への道を開いてくださいました。

洗礼を受けたときに、神の命を受け、神にささげられた私たちは、イエスに倣って、洗礼の恵みに忠実に生きることによって、つまり、聖霊の導きに従って生きることによって、私たちのすべてを父である神にささげることができますように。そして、父である神とのますます深い交わりに生きることによって、多くの人々を神のもとに導くことができますように祈りましょう。

全能永遠の神よ、
御ひとり子は人となられ、
きょう神殿にささげられました。
わたしたちも聖霊の光に従い、
罪のやみを捨て、
みずからをあなたにささげることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

1月26日 聖テモテ 聖テトス (ルカ10,1-9)

「主はほかに七十二人を任命し、ご自分が行くつもりのすべての町や村に二人ずつ先に遣わされた。そして、彼らに言われた。『収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。』」ルカ10,1-2

毎年と同じように今年も、キリスト教の歴史において最も優れた宣教師であった聖パウロの回心の祝日に続き、聖パウロの弟子であった聖テモテと聖テトスの記念日を祝います。教会がこのように祝日を並べることによって、また、今日のために定めた聖書の朗読によって私たちに伝えたいのは、宣教活動は個人の作業ではなく共同作業であり、大切なのは、いただいた信仰を次の人に、次の世代に伝えることであるということなのです。

信仰が2000年にも渡って私たちに伝わってきたことを感謝しながら、私たちもこの信仰を自分の行いと言葉によって、次の世代に伝えることができますように祈りましょう。

恵み豊かな神よ、
あなたは聖テモテとテトスに、
使徒にふさわしい知識と勇気をお与えになりました。
聖人の祈りに支えられるわたしたちが、
正義と愛をもって生き、永遠の国に迎えられますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

1月25日 聖パウロの回心 (マコ16,15-18)

「イエスは言われた。『全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。』」マコ16,15

パウロにとって、犯罪人と同じように十字架上で亡くなったイエスは、神によって呪われた偽りのメシアでありました。また、イエスがメシアであると信じて、イエスのことを他の人に伝えていた人たちは惑わされた人であると同時に、他の人を惑わす人でもあったのです。ですから、パウロは彼らを迫害することが正しいことで、自分は神に仕えるものであると考えていたわけです。

しかし、パウロは、十字架上で亡くなったイエスが生きておられることを体験してから、イエスを復活させた神がイエスこそが真の救い主であると示したことを自覚し、イエスに従い、イエスとその福音を宣べ伝えることこそが、神に仕えるものであるとの確信を持つようになったのです。

ますます多くの人々が、生きておられるイエスと出会い、自分の生き方を改めイエスに従い、イエスから与えられる使命を、聖パウロと同じように熱心に果たすことができますように祈りましょう。

救いの源である神よ、
あなたは使徒パウロの宣教によって、
全世界に信仰を伝えてくださいました。
聖パウロの回心を祝うわたしたちが、
聖人にならって回心の道を歩み、
真理を世界にあかしすることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

12月3日 日本宣教の保護者聖フランシスコ・ザビエル司祭 (マコ16,15-20)

「それから、イエスは言われた。『全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。』」マコ16,15

2000年の間、どんな時代にも聖フランシスコ・ザビエルと同じようにイエスの言葉に従って、福音を宣べ伝えていた人々がいましたので、キリストの教会が全世界に広まって、私たちも神の愛についての良い知らせを聞いて、それを受け入れ、父である神の愛と命にあずかるようになったのです。

今までの教会の宣教活動を神に感謝しながら、これからの時代にも、聖フランシスコ・ザビエルのような多くの熱心な宣教師が生まれ、神が教会を通して働き続け、全人類のための救いの計画を実現していきますように祈りましょう。

いつくしみ深い父よ、
あなたは、聖フランシスコーザビエルの宣教を通して、
アジアの民をみもとに集めてくださいました。
わたしたちも、聖人と同じ熱意に燃えて信仰を伝え、
救いの喜びを多くの人と分かち合うことがでぎますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

8月6日 主の変容B年 (マコ9,2-10)

「すると、雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。『これはわたしの愛する子。これに聞け。』」マコ9,7

神の愛する者であるイエス・キリストは、完全で、最も魅力的な人間なのです。ですから、イエスの本当の姿を見る人は、必ずイエスに憧れて、イエスを愛するようになり、いつまでもイエスと一緒にいたいと望むようになると言っても言い過ぎではないでしょう。

ますます多くの人がイエスを知り、イエスを愛するようになるために、すでにイエスを愛している私たちが、イエスと共に生き、イエスに忠実に従うことによって、少しずつイエスのようになり、イエスの素晴らしさを現すことができますように祈りましょう。

聖なる父よ、
御子キリストは栄光の姿のうちに現れ、
聖書のことばを通して、弟子たちに救いの神秘を説き、
神の子どもとなるすばらしさを示されました。
御ひとり子の声に従うわたしたちが、
キリストとともにあなたの国を継ぐものとなりますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

イエスのみ心の祭日B年 (ヨハ19,31-37)

 「兵士の一人が槍でイエスのわき腹を刺した。すると、すぐ血と水とが流れ出た。」ヨハ19,34

「そのとき、イエスはこう言われた。『天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした。』」マタ11,25-26

イエスのみ心の祭日を祝う私たちは、私たちと同じように有限の存在であったイエス・キリストが、人間の心で愛することによって、無限の存在である神の愛を現してくださったことを思い起こし、感謝します。

私たちは、イエス・キリストをますます深く知ることによって、父である神の愛を知ることができますように。そしてこの愛をますます豊かに受け入れ、イエスと同じように神の愛に生きることによって、この愛をまだ知らない人に示すことができますように祈りましょう。

聖なる父よ、あなたは、
人類の罪のために刺し貫かれた御子のみ心のうちに、
限りないいつくしみの泉を開いてくださいました。
わたしたちが、
心からの奉献によってキリストの愛にこたえることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

5月14日 聖マチア (ヨハ15,9-17)

「わたしが父の掟を守り、その愛にとどまっているように、あなたがたも、わたしの掟を守るなら、わたしの愛にとどまっていることになる。これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あなたがたの喜びが満たされるためである。わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。」ヨハ15,10-12

互いに愛し合う人々は、この愛によって結ばれています。愛が完成されたら、愛の絆も完成されますので、愛し合う人々は一つになるのです。イエスがいつも父である神と心を一つにすることができたのは、父である神を完全に愛していたからです。イエスは、同じように私たち一人ひとりと愛によって結ばれること、やがて、私たちと一つになることを求めておられるのです。

私たちは、イエスに忠実に従うことによって、つまり自分の意志や望みをイエスの意志や望みに、自分の心をイエスの心に合わせることによって、ますます深くイエスと結ばれて、完全な一致に向かって歩むことができますように、今日祝う聖マチア使徒の取り次ぎによって祈りましょう。

全能の神よ、
あなたは聖マチアを選び、
使徒団に加えられました。
わたしたちも、あなたの愛を豊かに受け、
聖人の取り次ぎに支えられて、
選ばれた人々の集いに入ることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。

神のお告げ (ルカ1,26-38)

「マリアは言った。『わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。』そこで、天使は去って行った。」ルカ1,38

神は人間を、愛によってご自分と結ばれて、ご自分の神性にあずかり、ご自分と一体となるために、ご自分に象って創造してくださいました。神の善意を疑って、神から離れた人間を救うために、つまり、創造主である神が人間のために初めに定めた目的に到達することが再び可能となるために、神はイエス・キリストにおいて人間性を受けて、御自ら人間になってくださったのです。

ますます多くの人々が、聖母マリアのように神に信頼を寄せて、神の導きに従うことによって自分自身を神に奉献し、神との完全な一致に向かって生きることができますように祈りましょう。

聖なる父よ、
みことばは人となり乙女マリアからお生まれになりました。
救い主イエス・キリストが
人となられた神であることを信じるわたしたちが、
神のいのちにあずかることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

3月19日 聖ヨセフ (マタ1,16.18-21.24a)

「ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。そして、その子をイエスと名付けた。」マタ1,24-25

神に信頼されて、神の御ひとり子とその母マリアを保護するという特別な使命を与えられたヨセフは、直面していた問題を神に解決してもらうようにしていたのではなく、まず自分の知恵と力を尽くして、正しくて最善と思った方法で、この問題を解決しようとしました。けれども、彼は神に向かって絶えず心を開いていましたので、神の導きを見出したら、自分の考えも自分の計画も諦めて、この導きに従ったのです。

私たちは聖ヨセフに倣って、もうすでにいだたいている知恵と力を尽くしながらも、自分の考えや計画ではなく、神の導きと神の計画を優先して、与えられた使命を全うすることによって、多くの人々に神ご自身の愛と命を伝えることができますように祈りましょう。

すべてを治められる父よ、
あなたは救いの神秘の夜明けに、
聖ヨセフをキリストの忠実な守護者に立てられました。
聖人の祝日を祝う教会が、
その祈りに支えられて、
救いのみわざの完成に役立つことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

1月8日 主の洗礼B年 (マコ1,7-11)

「わたしは水であなたたちに洗礼を授けたが、その方は聖霊で洗礼をお授けになる。」マコ1,8

洗礼者ヨハネから洗礼を受けていた人は、まず自分の罪を告白し、回心を表明してから、水に浸されました。それは一種の「清めの儀式」であって、人の霊的な現実を変えることのできるようなものではありませんでした。洗礼者ヨハネはそれをはっきりと意識していましたので、自分より後に来られる方が、水だけではなく「聖霊で洗礼をお授けになる」(マコ1,8)と語ったわけです。

水による洗礼と違って聖霊による洗礼は、人間の霊的な現実を全く変えてしまうものなのです。父と子と聖霊の御名によって洗礼を授けることは、受洗者を水に浸すのではなく、三位一体の神の命に「浸す」ということ、すなわち、この人を神に奉献するということなのです。イエスが十字架上でご自分自身を父である神に奉献されたことによって、すべての人々を罪の奴隷状態からあがなってくださいましたので、今洗礼を受ける人は、神の霊、すなわち、神の命に満たされて、神の子どもになります。聖パウロが言うように、この人は「もはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族であり」(エフェ 2,19)ます。

私たちは、洗礼を受けることによって、確かに愛されている神の子どもになりましたが、必ずしも神の心に適う子になっているとは限りません。神の心に適う子、つまり愛されているだけではなく愛している子になるために、洗礼の時に与えられた聖霊の導きに従って生きる必要があるのです。

聖霊の導きに従って生きることは、自分の成長のために必要ですが、それだけではなく、洗礼の時に与えられた使命、つまり神の国を証しし、福音を宣べ伝えるという使命を、果たすためにも必要なのです。