6月29日 聖ペトロ 聖パウロ使徒 (マタ16,13-19)

「シモン・ペトロが、『あなたはメシア、生ける神の子です』と答えた。すると、イエスはお答えになった。『シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。』」マタ16,16-18

今日、私たちは全世界に広まっている教会と共に、教会の礎となった聖ペトロと聖パウロの祭日を祝う中で、聖ペトロは、自分の期待や感情に振り回されたり、自分を守るためにイエスとの関係を否定したりした人で、一方、聖パウロは、初代教会を迫害することによって、イエス自身を迫害した人であったということを思い起こせば、キリストの愛の偉大さと、人の心を変えるキリストの愛の力強さを、実感できるのではないかと思います。

キリストの愛を頼りにして、私たちは聖ペトロと聖パウロのように、力を尽くしてイエスに従うことによって、いろいろな束縛から解放されて、キリストの愛に満たされ、与えられた使命を果たすことができますように祈りましょう。

すべてを治められる神よ、
使徒ペトロとパウロの殉教をたたえて祈ります。
教会が、信仰の礎となった使徒の教えを受け継ぎ、
その真理を世界にあかしすることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

6月28日 年間第12水曜日 (マタ7,15-20)

「偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である。あなたがたは、その実で彼らを見分ける。」マタ7,15-16

   預言者は、未来を予想する人ではなく、人間の生き方を正すように、また、創造主である神が定めた道を示すように、神から預かった言葉を宣べ伝える人なのです。形が違っても、昔と同じように現在も、偽預言者、つまり、人間を真の幸福へと導く本当に正しい道を示す神の言葉ではなく、自分の利益のみを求めて、自分自身の言葉、多くの人に受け入れられやすい言葉、甘い言葉を述べる人が非常に大勢いますので、昔と同じように警戒する必要があるのです。

私たちは、神の言葉そのものであるイエスとの交わりを深めることによって、偽預言者に騙されることなく、いつも正しい道を歩むことによって、多くの人のために、真の幸福に導く道を示す道しるべになることができますように祈りましょう。

いつくしみ深い父よ、
あなたはわたしたちを選び、光の子としてくださいました。
わたしたちが罪のやみに迷うことなく、
いつも真理の光のうちに歩むことができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

6月27日 年間第12火曜日 (マタ7,6.12-14)

「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」マタ7,12

   他の人に対して悪を行わないことは、良いことですが、そのためには愛は必要ありません。相手のことに関して無関心であっても、自分が相手に悪いことをしなければ、相手から悪いことをされないだろうというような考え方だけで十分でしょう。けれども、イエスによれば、人間らしく生きるためには、それは十分ではありません。必要なのは、自ら進んで人のために善を行うこと、つまり愛に生きることなのです。

私たちは、イエスに倣って、何の計算もせずに、お返しすることのできない人のためにも、私たちに悪を行う人のためにも、善を行い、真の愛を広めることができますように祈りましょう。

6月26日 年間第12月曜日 (マタ7,1-5)

「兄弟に向かって、『あなたの目からおが屑を取らせてください』と、どうして言えようか。自分の目に丸太があるではないか。偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からおが屑を取り除くことができる。」マタ7,4-5

   自分の問題をはっきりと認識することやそれを解決することは、辛いことですので、この苦しみを避けるために多くの人々は、自己正当化を試みたり、責任転換したり、自分を自分よりも悪い人と比較したり、他の人を批判したりします。けれども、そのような努力によって気が少し楽になっても、自分の問題はそのまま残っていますし、場合によって、当初よりも問題は段々と大きくなって、私たちの人生にますます悪い影響を及ぼしていることもあるのです。

私たちは、あらゆる問題を解決する力を持っておられるイエスに信頼して、イエスの無条件の愛に力付けられて、自分の問題から逃げることなく、それを認識して、イエスと共にこの問題の解決に取り組むことができますように祈りましょう。

天地万物を治められる神よ、
あなたの民の祈りをいつくしみをもって聞き入れ、
世界に平和への道を示してください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

6月24日 洗礼者ヨハネの誕生 (ルカ1,57-66,80)

「父親は字を書く板を出させて、『この子の名はヨハネ』と書いたので、人々は皆驚いた。すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた。」ルカ1,63-64

洗礼者ヨハネの父、ザカリアは、息子の誕生のお告げを受けたとき、天使が言ったことを信じなかったがゆえに、何も話せなくなりましたが、天使に言われた通りに、生まれた息子にヨハネという名前を付けることによって、信仰と従順を表した結果、再び話せるようになり、偉大なわざをなさる神を賛美するようになったのです。

私たちは、自分の人生において神の力と神の働きの素晴らしさを体験することによって、父である神をますます強く信頼し、愛するようになり、自分の言葉と行いによって神を賛美し、洗礼者ヨハネのように、神の御ひとり子イエス・キリストを多くの人に紹介することができますように祈りましょう。

すべての人の救いを望まれる神よ、
あなたは洗礼者ヨハネを遣わし、
人々に救い主キリストを迎える準備をさせてくださいました。
あなたの民を信仰の喜びで満たし、
救いと平和の道に導いてください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

6月25日 年間第12主日A年 (マタ10,26-33)

「体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。」マタ10,28

人はいろいろなものを恐れるために、不自由になったり、場合によってやりたいことや、やらなければならないと思うことが、全くできなくなったりします。そのために、何も恐れないようになりたいと思う人が沢山いるようです。けれども、恐れは人間の自己防衛本能の大事な一部ですので、危険なものに対して恐れを感じなければ、人間は生きることができないのです。

本当に問題なのは、私たちが恐れること自体というよりも、何が危険であるか、何が危険ではないか、つまり何が恐れられるべきか、何が恐れられるべきではないかということを、知らないことなのです。そのような無知のために、例えば、麻薬を恐れなくても、医者を恐れている人がいます。また、隣人を助けることを恐れても、他の人を騙したり、悪用したりすることを恐れていません。

イエス・キリストは、私たちに恐れるべきものと、恐れる必要のないものを示しています。けれども、それだけではありません。人間が恐れの奴隷にならないように、恐れによって麻痺状態に落とされないように、逆に恐れを乗り越えて、正しいことを実行するために必要な力をも与えています。

私たちはイエスと同じように、父である神の愛を体験して、この愛を最も大切な宝にし、自分の選択の基準にするならば、あらゆる怖れから解放されて、すべての人の善と幸福を求めておられる神が示してくださる道を、歩むことができるのです。

聖なる父よ、
あなたをいつも敬い、愛する心をお与えください。
あなたを愛して生きる者は見捨てられることがないからです。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

6月23日 (金) イエスのみ心の祭日A年 (マタ11,25-30)

「そのとき、イエスはこう言われた。『天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした。』」マタ11,25-26

イエスのみ心の祭日を祝う私たちは、私たちと同じように有限の存在であったイエス・キリストが、人間の心で愛することによって、無限の存在である神の愛を現してくださったことを思い起こし、感謝します。

私たちは、イエス・キリストをますます深く知ることによって、父である神の愛を知ることができますように。そしてこの愛をますます豊かに受け入れ、イエスと同じように神の愛に生きることによって、この愛をまだ知らない人に示すことができますように祈りましょう。

聖なる父よ、あなたは、
人類の罪のために刺し貫かれた御子のみ心のうちに、
限りないいつくしみの泉を開いてくださいました。
わたしたちが、
心からの奉献によってキリストの愛にこたえることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

 

6月22日 年間第11木曜日 (マタ6,7-15)

「また、あなたがたが祈るときは、異邦人のようにくどくどと述べてはならない。異邦人は、言葉数が多ければ、聞き入れられると思い込んでいる。彼らのまねをしてはならない。あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ。」マタ6,7-8

イエスが教えてくださった祈りとは、父である神との愛の交わりです。この祈りの目的は、自分の欲望を満たしていただくことや勝手な願いを聞き入れていただくことではなく、自分の心を神の心に合わせることによって、父である神と一つになることなのです。

イエスのように、父である神と親しい交わりのうちに生きることによって、私たちはイエスのような人間になり、父である神から与えられる愛と命を出会う人に伝えることができますように祈りましょう。

全能永遠の神よ、
わたしたちは、聖霊によってあなたの子どもとしていただきました。
あなたを父と呼ぶわたしたちを、
約束された永遠のいのちに導いてください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

6月21日 年間第11水曜日 (マタ6,1-6. 16-18)

「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。」マタ6,1

   私たちの周りにいる人たちは、正しいことだけではなく、正しくないことも求めたりしますので、私たちがこの人たちに褒めてもらうこととか、評価してもらうことを目指している限り、愛の行いをすることができないだけではなく、正しくないことをする恐れもあります。ですから、イエスは、人に喜んでもらうためではなく、私たちから正しいこと、最終的には愛のみを求めておられる父である神に、喜んでもらうために行動するように教えてくださるわけです。

私たちは、他の人の評価や批判に左右されることなく、父である神の望みに従って生きることによって、出会う人々のために善を行うことができますように、父である神への信頼を深めていただくように祈りましょう。

すべてを照らしてくださる神よ、
あなたは、暗やみにさまよう人たちがまことの道に立ち帰るように、
真理の光を輝かせてくださいます。
洗礼を受けたすべての人が、信仰に反することを退け、
キリストに従って生きることができますように。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

6月20日 年間第11火曜日 (マタ5,43-48)

「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。」マタ5,44-45

   イエス・キリストは、例外なくすべての人々を生かしてくださる神の姿を現すことによって、愛は「良いことをしてくれるなら、良いことをしてあげる」というような取り引きではなく、無条件に相手のために善を行うこと、無償で相手を高めることであるということを教えてくださったのです。

私たちはイエスに従い、イエスとの絆を深めることによって、真の愛において成長して、父である神の御心に適う人になり、神ご自身の愛を現すことができますように祈りましょう。

聖なる父よ、
あなたはキリストによってわたしたちをあがない、
神の子どもとしてくださいます。
あなたの愛を受けた民を顧み、
御子を信じる人々に、
まことの自由と永遠の喜びをお与えください。
聖霊の交わりの中で、
あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。